熱処理HEAT TREATMENT
冷間鍛造に最適化したFC方式で
特許技術「歯精鍛」のポテンシャルを引き出す。
特許技術「歯精鍛」のポテンシャルを引き出す。
歯精鍛ヘリカルギアの持つポテンシャルを最大限に活かすため必要なのは何か。もちろん、それは熱処理技術に他なりません。熱処理品質のロット内・ロット間バラつきを極限まで抑制し、かつ単体内での硬化層深さバラつきを抑えた浸炭焼入れ方法、それが「FC方式KANETA ver.」です。
硬化層バラつきを極限まで減らし、設計以上の耐久性を実現。
金田工業オリジナル技術である歯精鍛ヘリカルギア。その強さの秘訣はファイバーフローだけではありません。冷間鍛造だからこそ得られる表面性状。これを活かし、かつさらなる強度を印加するのは、独自に進化したKANETA ver.のFC方式バッチ型雰囲気浸炭でしかなし得ません。
RX方式とFC方式KANETA ver.の表面性状の違い
FC方式KANETA ver.と他方式の硬化層深さバラつきの違い
表面のみならず、曲げやねじり、ピッチングにも有効。
他社RX方式 vs FC方式KANETA ver.
上の写真は他社にて耐久試験を行った際に設計由来の応力集中箇所を起点としてねじり破壊された部品です。設計変更なしを条件に弊社に転注いただきましたがFC方式KANETAver.にて難なくクリアしました。その理由は限界硬さ(550Hv)までの硬度勾配にあります。FC方式KANETAver.で得られる硬度分布は強度設計で要求される硬度プロファイルを優に超過するため曲げやねじり、ピッチングにも効果的な浸炭焼入方法となっていることからダウンサイズも視野に入るでしょう。
結晶粒の粗大化を防止し、粗粒化エネルギーを無効化