切削加工ラインの生産技術
「現場のために」が「会社のために」に直結。
工場機能を支える、もの造りの要。
友田 直由樹[2006年入社/産業技術専攻]
現場の軸となってもの造りを推進
引佐工場の生産現場を支える
生産技術は、一言で言えば生産現場がスムーズに稼働するために必要なあらゆる技術を担う、もの造りの根幹を支える仕事です。生産設備の不具合や作業効率を改善したり、新製品の立上げ時にはどんな設備をどのようにレイアウトするかを考えたりと、まさに工場そのものを回す“軸”として機能しています。当社の得意分野である冷間鍛造は、何千・何万というオーダーの製品を短期間で製造できるのが大きな特長ですので、わずかな改善で大きな効果を生み出すことができます。現場とのコミュニケーションを密にするだけでなく、自分も積極的に現場に立ってみて、より効率のいいもの造りへの挑戦を続けています。
現場から「ありがとう」をもらえる仕事
メーカーにとって、工場の効率は会社の利益に直結しています。たとえば加工機のプログラムを改善して刃具の消耗を抑えることができれば、刃具にかかるコストだけでなく、交換のための人件費、その間ラインが止まることによる損失など、大きなコストダウン=利益増大につながります。その要として自由に挑戦できるのは、この仕事の大きな醍醐味です。でも、一番苦労が報われたと感じるのは、現場の人たちから「ありがとう、前より良くなったよ」という言葉をいただいた時ですね。海外支援で自分試し
私のいる引佐工場は、本社工場同様に海外拠点に対するマザー工場としての役割を持っています。ですので、海外への出張はそれほど珍しくありません。私自身で言うと、生産技術課に配属されてから2年の間に、短期間ですが計10回ほどアメリカのオハイオ州にある「ビュサイラス プレシジョン テック」という現地拠点に出張しています。正直言って英語は今も昔も苦手なのですが(笑)、現地の方々がみんなフレンドリーなおかげで、片言英語とボディランゲージで何とかコミュニケーションが取れています。苦労は多いですが、日本で身につけた技術やスキルを使って現地の人たちに感謝される仕事ができるというのは、大きなやりがいがありますね。当社でしかできないもの造りを
私自身の強みというより当社の強みですが、挑戦に対して非常に前向きなところが挙げられます。常に誰かが新しい技術や工法に挑戦していて、それを周囲でサポートしていくという社風が根付いています。技術部門に当社でしかできない技術が蓄積されているのも、その賜物といえるでしょう。ただ、生産に関して言えば「当社でしかできないもの造り」はまだまだ伸ばす余地があると感じています。本社工場とも連携しながら、当社独自の生産技術を追求していきたいですね。