技術の特徴TECHNOLOGY

上流工程からの開発パートナーとして
貴社製品の付加価値向上に貢献。
設計段階からお客様のもの造りに参画することで、「仕様」と「造り」のベストマッチングを実現する──それが金田工業の使命です。
まずは貴社が必要としている製品の仕様と用途をお聞かせください。当社の技術力を余すところなく投入して、品質、コスト、納期のベストバランスを追求し、お客様の現在の製法に対して工法上のアドバイスを行う「VA提案」を含め、市場競争力のある製品を実現します。

高度なVA提案を可能にする一貫体制。

鍛造から加工、熱処理、そして完成検査まで。当社ではシャフト製品の製造工程を自社内で完結しているため、スピード・コスト・品質の全てで大きなメリットを創出することが可能です。たとえば軽量化ニーズの高まりで採用が進んでいる中空シャフトを例に取ると、薄肉化することで問題になる熱処理時のひずみを、鍛造・熱処理・加工の3つの視点から検証することで、最適な解決方法を選択することができます。またお客様工程の効率化に貢献する、ブッシュのカバー、プラグなどの圧入といった小組立へのご要望にも、柔軟に対応いたします。

さまざまなご要望に応える、卓越した深穴加工技術。

当社の独自技術のひとつに、長尺シャフトや複雑な油路系統を持つ製品に対応する高精度深穴加工技術があります。たとえば、通常の加工方法では難しいφ5.5・L280といった穴明加工を、量産品のクオリティーで実現。これまでに生産したシャフトで培ったノウハウを背景に、素材を知り抜いた最適な刃具の選定と加工条件設定により、幅広いシャフト製品のニーズにお応えします。
斜め穴明け等、複雑な油路の加工にも対応。
φ5.5、L278の深穴を、P.C.D8.5で加工した例。

スプラインにもこだわり。転造加工技術。

スプライン端部の船底形状。
スプラインの端にも、当社のこだわりの技術が詰まっています。スプラインの端部を船底形状と呼ばれるとがった形にすることで組付けをスムーズにすることができますが、スプライン部分の精度を保ったまま塑性加工でこの形状を実現するのは、大きな技術的な困難が伴います。当社はネジやインボリュートスプラインといったさまざまな製品の生産を通じて、高精度な転造加工技術と組付け現場で求められる最適形状のノウハウを蓄積。お客様の生産効率向上に貢献するシャフト製品をお届けします。